AI 行政生成AI活用事例・徹底調査

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カードを開くと、導入前の業務、AIを入れた流れ、効果、1人あたり、注意点、出典まで確認できます。

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0件を表示 出典確認日:2026年8月24日

Implementation barriers

導入前に押さえる4つの要点

細かな論点を4つに整理しました。目的・情報管理・回答確認・定着の順に押さえます。

全国自治体が実際に挙げた主な障壁

総務省の令和6年度末調査・複数回答。上位は技術そのものより、人材、正確性、効果測定、予算、用途選定です。

取り組む人材がいない・不足549団体
AI生成物の正確性への懸念522団体
導入効果が不明471団体
高コスト・予算確保が困難436団体
どの業務で使えるか不明413団体
機密情報流出への懸念365団体

次点:著作権274団体、他に優先課題249団体、何から始めるか不明231団体、個人情報保護等の制約216団体。人材確保策を「何もしていない」は1,151団体、研修実施は583団体でした。

最初に決める「情報の3段階」

段階 1 / 最初の試行で扱う

公開情報

村ホームページ、公開済み計画、議事録、制度案内。最初の90日はここを中心にし、誤りが起きても住民情報が漏れない設計にします。

段階 2 / 許可された環境で扱う

庁内情報

未公開の会議資料、庁内手順、内部連絡。管理者設定、アクセス権、保存期間、監査ログがある契約済み環境だけで扱います。

段階 3 / 業務ごとに安全性を確認

個人情報・重要情報

住民、税、福祉、健康、児童、契約上の秘密。業務ごとの法令・契約・安全性評価を終えるまで初期実証から外します。

SECURITY MAP

生成AIの安全性は、2つに分けて考える

「AIだから起きる問題」と「一般的なクラウド利用で起きる問題」は、原因も対策も異なります。まず2つに分けると、必要な対応が明確になります。

AIだからこそ確認する

AI特有の問題

AIへ入力し、AIが新しい文章や画像を作る過程で生じる問題です。

学習への利用もっともらしい誤回答著作権
メールやオンライン保存にも共通

クラウドサービス全般の問題

誰が、どの端末から、どの情報へアクセスできるかという管理の問題です。

端末・アカウント個人情報・共有事業者の保守閲覧
AI特有:入力前・回答利用前・公開前に確認対策を
分ける
クラウド共通:契約・設定・日々の運用で管理

AI特有の3つの注意点

法人向け環境を用意するだけで終わりではありません。入力、回答の利用、外部公開の3段階で守ります。

AI特有 01|入力する前

入力内容が、AI全体の学習・改善に使われる条件を確認

個人向けサービスと、自治体が契約・管理する法人向けサービスでは、入力データの扱いが異なります。

個人向け・未承認サービス
職員が入力規約・設定次第学習・改善への利用懸念
組織で管理するGoogle Workspace
役場用アカウント組織の管理下許可なく組織外AIの学習に利用しない
基本対策:個人向け無料版ではなく、村が契約・管理する法人向け環境を使う

「学習に使わない」と「データを保存・処理しない」は別です。対象製品、契約プラン、保存期間、処理地域は書面で確認します。Google Workspace公式説明

AI特有 02|回答を使う前

自然な文章でも、内容が正しいとは限らない

AIはもっともらしい文章を組み立てるため、制度名、金額、期限、対象者を間違えることがあります。これをハルシネーションと呼びます。

一般的な生成AI幅広く回答。誤りが混ざる可能性
NotebookLM登録資料に根拠を絞り、引用箇所を確認しやすくする
職員の確認引用元を開き、最新の原文と照合して確定
低リスク庁内の下書き・要約
中リスク住民向けのお知らせ
高リスク給付・税・福祉・契約

NotebookLMでも誤りはゼロになりません。影響の大きい業務ほど二人確認などを追加します。NotebookLMヘルプ

AI特有 03|外部へ出す前

AIが作った文章・画像を、自由に使えるとは限らない

既存作品と似すぎていないか、元資料や画像を利用する権利があるかを確認します。研修だけで自動的に問題がなくなるわけではありません。

基本対策:職員研修 + チェックリスト + 公開前確認

広報物、Web掲載物、ロゴ・画像など、外部公開する内容は用途ごとに確認します。文化庁「AIと著作権」

クラウドサービス全般の問題

これは生成AIだけの問題ではなく、メール、オンラインストレージ、Web会議にも共通します。適切な法人契約と管理設定でリスクを下げます。

許可していない人・端末から使われる
例:私物PCで職員IDとパスワードだけを使ってログイン
役場用アカウント、パスワード以外の本人確認、許可端末、条件付きアクセス
個人情報を誤って入力・共有する
例:住民名簿を、庁外の相手も見られる場所へ共有
情報区分、閲覧権限、庁外共有の制限、持ち出し検知、操作記録
事業者の担当者に見られないか
例:障害調査でGoogleの保守担当者が対象データへアクセス
対象プランの契約、閲覧の事前承認、アクセス記録、緊急時の例外確認
保存・処理する場所が分からない
例:保存場所は国内でも、AI処理やバックアップの範囲が別
製品・プランごとに保存、処理、ログ、バックアップを分けて書面確認

より専門的な要件を確認する場合

以下は安全性を判断するための部品です。一つ満たせば、すべての問題が解決するわけではありません。

ISMAP

政府がクラウドサービスの安全対策を確認・登録する制度です。調達時の判断材料になります。

解決しないこと:AIの誤回答、各業務で扱ってよい情報の判断制度の公式説明

IAP

Identity-Aware Proxy。職員の本人情報や条件を確認し、保護した業務アプリへ入れる人を制限するGoogle Cloudの仕組みです。

解決しないこと:Geminiの回答精度や著作権Google Cloud公式説明

Access Approvals

対象の保守対応でGoogle担当者がサポート用データを見る前に、自治体側へ承認を求める追加機能です。

注意:対象サービス・追加契約・緊急時等の例外を確認Google Workspace公式説明

LGWAN

自治体専用のネットワークです。クラウドの安全性評価とは別に、どの端末・経路から接続するかを設計します。

注意:ISMAP登録済みでも、そのまま接続できるとは限らない
AI特有の対策

法人向け契約 + 根拠資料に限定 + 人の確認 + 著作権研修

クラウド共通の対策

アカウント + 端末 + 権限 + 操作記録 + 契約確認

Sources & methodology

調査方法と出典

公式資料、実証報告、自治体発表を優先し、不足部分を導入事業者・報道で補完しました。リンク先の更新や公開終了は今後起こり得ます。

調査ルール

  1. 自治体・省庁・実証報告など一次資料を優先。
  2. Gemini、NotebookLM、Workspace、他社AIの効果を分離。
  3. 年間換算は公開値だけを使い、式と仮定を表示。
  4. 分母が不明な組織全体時間は1人割りしない。
  5. 自己申告、推計、目標を実測と同列にしない。
  6. 最新制度・契約は導入直前に再確認する。

調査・編集:テックブリッジ合同会社
基準日:2026年8月24日

主要出典一覧

本資料は公開情報に基づく調査・提案用資料です。時間換算は各出典の対象期間・回答者・測定方法が異なるため、自治体間の厳密な優劣比較には使えません。法務、個人情報保護、情報セキュリティ、調達の最終判断は、最新の法令・ガイドライン・契約条件を確認のうえ行ってください。